1. 心の揺れが、あなたの力を目覚めさせる
魔術師は、愚者の次に立っています。
それは「もう準備ができたから前へ」という合図ではありません。
むしろ、まだ揺れているあなたの心を、そのまま道具として
扱っていいという静かな宣言なのです。
あなたが感じてきた不安、戸惑い、胸の奥のかすかな震えは、
未熟さではなく、魔術師のテーブルに置かれる最初の
「素材」のようなものです。
揺れる心は、あなたの豊かな感受性の証であり、
不安は、未来を大切にしているという「しるし」です。
迷いは、自分に、相手に、相応しい選ぼうとする
誠実さそのものです。
魔術師はそのすべてを否定しません。
むしろ、こう微笑みます。
「その揺れは、あなたが未来を信じようとしている表れであり、
私はこうすると決めて、世界に働きかける最初の一歩」
揺れているからこそ、あなたは止まっていない。
不安があるからこそ、あなたの感性は生きている。
その尊さを、魔術師は誰よりも知っています。
2. 「できる自分」より先に、「そのままのあなた」を置く
魔術師は道具を操る前に、まず自分の心に向き合います。
あなたに対しても同じです。
「もっと頑張らないと」
「ちゃんとしなきゃ」
そういう声に追われる必要はありません。
魔術師は知っています。
自己否定のあとには、自然と自己受容が育ちはじめる
ということを。
否定しようとする心さえ、あなたが未来へ踏み出そうとする証です。
だから魔術師は焦らせません。
「今のあなたをひとつ受け止めるたびに、
あなたの中の魔法は目を覚ますよ」
その魔法とは、自分を許し、自分を選び、自分を信じる力です。
すでにあなたの中に息づいている、穏やかな光です。
あなたの優しさんの源なるものです。
3. 揺れながら進むあなたの中で起きている変化
愚者が一歩踏み出したとき、未来はまだ霧のようでした。
しかし魔術師は、その霧を少しずつ形にしていきます。
あなたの中で、静かにこんな流れが生まれています。
自己否定 → 自己理解 → 自己受容 → 自己信頼
加速も急成長も必要ありません。
ただ、あなたが揺れた日、不安を抱えた夜、
そのたびにほんの少しだけ心の奥で、
「それでも未来を信じよう」
という小さな灯がついています。
魔術師はその灯を見つけます。
そして言います。
「ゆっくりでいい。揺れながらでいい。
あなたの変化はすでに始まっているよ」
4. 魔術師が伝える揺れを力に変える方法
魔術師は強い魔法を振るうために特別な儀式をしません。
その代わりに、大切にしていることがあります。
それは、心の揺れを抑え込まないことです。
揺れを封じるのではなく、揺れの奥にある「願い」に触れる。
そこから、あなたの行動は自然と動き始めます。
● 不安は、願いと一緒に生まれる
不安があるのは、叶えたい未来があるからです。
それはあなたの未来への期待であり、何より誠実さなのです。
● 戸惑いは、選びたい気持ちの前触れ
迷うほど、あなたが、未来を雑に扱わない人の証です。
● 心の揺れは、未来を読む感性
揺れやすさは欠点ではなく、未来に触れるアンテナ。
魔術師はそのすべてを
「あなたの魔法の原料」
として扱います。
5. 魔術師のテーブルの前で、あなたに生まれる意識
魔術師はあなたに道具を差し出すようにして言います。
「未来をつくる力は、もうあなたの中にある。
あとは、見える場所(テーブル)に置くだけだよ」
ここでいう「道具」とは、派手なスキルでも特別な才能
でもありません。
それは、
不安を丁寧に抱く力、
揺れを悪者にしない優しさ、
小さな一歩を選ぶ知性、
自分に優しくなれる瞬間、
未来を信じる静かな意志、
こうした内側の力です。
魔術師は、あなたがすでに持っているそれらを
ただ表に並べて見せてくれます。
あなたはすでに、始まりの光を手にしているのです。
6. 終わりに──揺れを抱えたあなたは、すでに魔術師
魔術師は、完璧な自信から生まれるのではありません。
揺れながらも前に進もうとした心から、生まれる存在です。
あなたの不安は、弱さではなく、
未来を大事にしようとする深い感受性です。
あなたの揺れは、望む状態に進もうとする美しさです。
あなたの戸惑いは、未来と丁寧に向き合っている証です。
そのすべてを受け入れられるようになってきた今、
あなたの中では確かに、魔術師の力が芽吹いています。
どうか覚えていてください。
揺れを抱えたまま進むあなたは、
すでに自分の未来をつくり始めています。
魔術師は、あなたの中にいます。
あなたが自分を信じようとする、その瞬間ごとに
生きているのです。
